校長室より 校長 大西 俊一

令和2年4月1日付で川之江高等学校の校長に着任いたしました大西俊一と申します。どうぞよろしくお願いいたします。川之江は私の父が少年期までを過ごした大西のルーツの町ですし、平成25、26年度には定時制課程の教頭を務めたこともあり、とても愛着を感じています。

創立112年を迎える県内有数の伝統校の校長として、誇りと責任感を持って努めてまいります。

 

令和3年1月8日 3学期始業式 式辞

 皆さん おはようございます。

 そして、2021年、大変な年明けになりましたが、

 明けまして おめでとうございます。

 3学期始業式も2学期同様、放送で行います。姿勢を正して聞いてください。

 昨日、新型コロナウィルスの全国的な感染拡大によって、首都圏の一都三県に緊急事態宣言が再発令されました。また、県内においても、年末年始の人の往来に起因すると推測される感染拡大が多く発生しています。

 川之江高校は、冬休み以降、保護者へのメール配信を通しての学校ホームページでの注意喚起とロイロノートでの確認の呼びかけを合計3回行いましたが、3回とも確認してくれたでしょうか。ホームページのアクセスカウンターから判断すると、スルーした人が少なくなかったのではないかと残念に感じています。どんな注意事項があったのか、理解していますか。県内では、昨日は過去最多の28人の新規感染者が報告され、3日連続して、20人以上の新規感染者が出ています。危機意識が足りない人、今のこの放送も集中して聞けていない人、下向いている人はいませんか?全員、今一度姿勢を正しなさい。

  2学期終業式でも話しましたが、来週の土日に大学入学共通テストがあります。昨日・一昨日、本番と同じ時間で多くの3年生がプレテストを受験しました。進学に向けて、最終準備の段階であり、感染予防について、高い意識を持って今日を迎えていると思います。進路が決定している3年生も、気を緩めることなく、クラスメート、同期生のこれからの頑張りを願い、真剣に応援してください。1、2年生も、最近の感染に関する情報から、2学期までの状況とは違って、本当に少しの油断もできない状況であるということを認識して、私たち教職員を含めた全員が、「決して学校にウィルスを持ち込まない」という気持ちを強く持って、それぞれが感染対策を万全にしてほしいと思います。

  さて、冬休み中には、高校駅伝、バスケットボールウィンターカップ、高校サッカー、高校ラグビー、春高バレーが開催されました(開催中もあります)。保護者・学校関係者以外の観客は入れないなど徹底した感染防止策を講じながらの開催でしたが、バスケット、バレーボールの大会では、メンバーに感染者や発熱者が出たことによって、勝ち上がっているにも関わらず、棄権(不戦敗)となったチームが複数ありました。インターハイ、春・夏の甲子園が戦後初めて中止になり、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなく、「ありがたい」ことだったと気付かされた2020年、無念さを涙と一緒に流して、大会が開催されたことに「感謝」の言葉を述べる指導者や選手の言葉が胸に響きました。

 正月恒例の箱根駅伝でも総合優勝した駒澤大学をはじめすべての監督・選手が、特別な1年だった2020年の苦労を振り返りつつ、口々に開催されたことへの感謝の気持ちを述べられていたのが印象的でした。

  私は、昨年4月に校長として川之江高校に赴任し、入学式、始業式、終業式などの機会に皆さんに話をしてきましたが、今回の学校ホームページでの注意喚起同様、生徒全員には、私の言葉や思いは届いてはいないんだなと残念に感じています。2021年の始まりの日である今日、改めて伝えます。

 4月の臨時休業中に前任校である松山盲学校の生徒の弁論を紹介した時にお願いしたことです。

 “こういう時だからこそ、何かに苛立ったり、誰かを責めたりするのではなく、高校生として、対応力と逆境にも屈しない力(レジリエンス)を鍛えてほしいと願います。”

 6月の生徒総会で話したことです。

 “コロナ禍での自粛生活によるストレスか、SNSでの匿名の誹謗中傷がエスカレートし、悲劇も生じています。臨時休校中にワイドショーや国会中継を見て、考えたり気づいたりしたことはありませんか? ネット上の情報の怪しさはもちろん、テレビや新聞という大手メディアの情報であっても、情報源や根拠があいまいであったり、報道側の意見に偏ったりした情報があるように思います。「批判と中傷は違う」と、ある番組のMCが言っていましたが、「まともな批判」、「正しい批判」というのはありますし、声を上げることも大切です。高校生の皆さんには、他者を攻撃するというようなネガティブな思考ではなく、時には自分自身にもその「批判の目」を向ける謙虚さを持って考えを発展させていけるような「批判的思考力」を高めてほしいと思います。”

 他にも色々と話してきたことは、すべて学校ホームページに掲載しているので、もう一度読み返してほしいと思います。

 年度当初から一貫して伝えてきたことですが、「自分の頭でしっかりと考えて判断し行動する」ということ、「勉強はもちろん部活動など何事にも本気で取り組む」ということを再度お願いして始業式の言葉とします。

  

令和2年12月18日 2学期終業式 式辞 

 2020年、新型コロナウィルスに翻弄された1年でしたが、残すところ2週間になりました。当初は、中国の武漢やクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の中での出来事だったのですが、2月下旬から国内でも感染が広がり、第一波、夏の第二波を経て、例年ならインフルエンザが大流行する冬の今、正に第三波が襲ってきている状況です。今回の感染拡大は気候(低温、乾燥)的な要因もあって、まだまだ警戒が必要です。始業式、終業式の度にまたコロナの話から入りますが、真剣に聞いて、考え、理解し、行動してください。

  海外ではワクチンが開発され、医療従事者等への投与が始まっているとの報道ですが、国内では、昨日の新規感染者が過去最高の822人となった東京都をはじめ、多くの都道府県が警戒レベルを引き上げていて、47都道府県のすべてで感染者が確認されています。県内では松山での感染事例が目立っていますが、東予地域の事例も報告されています。「何処でも、誰でも感染の可能性はある」と考えなければなりません。ネット上では、「コロナはただの風邪」という無責任な情報も飛び交っていますが、ただの風邪で、志村けんさんや女優の岡江久美子さんの命が奪われるなんてことはありません。特効薬がなく、無症状者が感染を拡げるというこれまでにはなかった本当に恐ろしいウィルスだということを正しく認識してください。各自、気を緩めることなく、むしろ気を引き締めて、これまで以上の感染防止に努めてください。

 

 さて、水曜日から保護者懇談がはじまっていますが、学校生活、学業成績、部活動での成果など、2学期の自分を自己評価して、どうでしょう? 金曜日に成績会議があり、Ⅰ型Ⅱ型Ⅲ型それぞれの成績優秀者の頑張りについて、また、逆に欠点がついている成績不振者の普段の授業態度、課題や提出物の取組状況について十分に審議して、ありのままの評価を認定しました。

 私は、教員になって36年になりますが、良いことは良い、悪いことは悪いと、毅然とした態度で生徒を正しく導くのが学校、教育の務めであるとの信念でこれまでやってきました。今年度は、校長として着任1年目であり、まずはじっくりと川高の「強み」や「課題・反省点」を原因まで考えて把握するよう努めました。これまでも度々話してきたことですが、

 

 川高の強み:創立112年の伝統、同窓生、地域のサポートの凄さ

  川高を愛し、川高生の成長を本気で願っている熱心な先生方、

  生徒の皆さんの交通マナー◎、5分前登校が徹底している◎

  学校行事で見せてくれたパワーや仲間意識◎ 

 川高生の課題:主体性・自主性がまだまだ足りない

  皆がしてるから・・、先生に言われるから・・ではダメ

  まだ本気出してない、もっとできるはず

  掃除・あいさつ・身だしなみ 概ね良いが、できていない人も

 

 この2学期、体育祭、文化祭などの学校行事はもちろん、日頃の学校生活のすべての場面で、皆さん、本当によく頑張りました。特に、運動会、文化祭の雰囲気は、PTAの役員の方からも本当にすばらしかったと声を掛けていただきました。川高、川高生が持つポテンシャルは本当に高いです。先生方、生徒会が協力してよりよい川高づくりに努めましょう!

 

 最後に、明日から年末年始を含む冬休みに入ります。休み明けの1週間後には、大学入学共通テストがあり、3年生はいよいよ大学受験の本番を迎えます。3年生の多くが、すでに就職先や進学先が決まっていますが、これからラストスパートという3年生もたくさんいます。受験は団体戦と言われます。クラスメート・同期生を心から応援してあげてください。1年生、2年生も、1年後・2年後に進路希望が叶うよう、今頑張っている先輩方の姿をしっかりと目に焼き付けて、今日から計画的に家庭学習の充実を図ってほしいと願います。そして、来年後輩になる中3生の模範となれるよう努めてください。

 2021年は、丑年ですね。私は丑年生まれで、来年還暦60歳になります。定年までの最後の

1年になります。川高の発展のため、3学期から本気モードレベル全開で、精一杯頑張ります。先生方や生徒会と協力して、川高をもっともっと良い学校にしていきます。

 みんなで前を向いて、もう一度輝きましょう! 

 

令和2年10月13日 生徒会役員選挙 あいさつ 

 生徒会役員選挙を前に、少し時間をもらって話をします。

 まず、今日まで川高生徒会を運営してくれた現生徒会長の森實君はじめ役員の皆さん、1年間、生徒会活動を支えてくれてありがとうございました。今年度は新型コロナウィルスの影響で、例年とは違う難しさがあったと思います。感染防止のため、規模を縮小せざるを得ませんでしたが、運動会では川高生が持つ熱きエネルギーを感じました。文化祭では、聞く態度がよくて、気持ちよく温かい拍手を送る様子に川高生の優しさを感じました。それと、川高にはPTAの皆さんや同窓生の方々という熱烈なサポーターいます。生徒会が先生方やサポーターの皆さんの協力を得ながら、要望や提案をしていけば、川高はもっともっと生徒にとって楽しく学べる学校になり、一人一人が成長を実感できる学校になると思います。これからの1年をこの候補者の2人の代に託しましょう。

  ところで、生徒会、生徒会活動と言っても、ほとんどの生徒の皆さんはピンと来ないかもわかりませんね。「よりよい学校づくり」に参画する組織であり活動であるということを、私の中学・高校時代の経験からイメージしてもらおうと思います。

 私は、新居浜出身です。小学校の時は児童会の副会長をしました。後ろに立っている笠崎先生が2年生(ちゃんと計算すると3年生でした(訂正))で私が6年生でした。でも、先生の指示通り動いただけでしょうね、朝礼台に立って話をしたくらいの記憶しかありません。中学・高校では生徒会に直接かかわった訳ではないのですが、部活の友人が会長になったり、役員をしていた友人も多かったので、結構身近に感じていました。

 高校の友人の一人は、今、東京で劇団を主宰しています。四国中央市の出身で、毎年「書道パフォーマンス」の審査員を務めています。福田卓郎って言います。今やっている「仮面ライダー」の脚本も書いています。その福田君が、10年ちょっと前に高校時代の生徒会室を舞台にした演劇の脚本を出版しました。ネットで検索してみるとこんな立派なサイトがあったので、この紹介文を読みますね。

 「1970 年代後半(正に私の中学・高校時代)。愛媛の片田舎にある進学校に四十間近のオジサンが新入生として入学してくる。(これはフィクションで、実際の話ではありません)自分も生徒会の一員として活動したいというオジサンと、生徒会のメンバー達との世代を超えた交流。そして時が経ち、取り壊されることになった生徒会室に久々に集まった仲間達。そこで彼らは初めてある真実を知ることになる‥‥。青春時代の若さゆえの罪を、暖かくそして厳しく描いた青春群像劇・・・・・」どんなあらすじだったか、さっきまで必死で思い出そうとしたんですけど、大体こんな感じだったかな。このオジサン生徒が学校に何かを要望しようとするんだけど、現役の生徒たちは、「先生たちに絶対反対されるよ」(昭和の時代だからね)と乗り気じゃない。署名を集めようということになったけど、現役生徒たちはスルーして、オジサン生徒が1人で署名活動をした(これが罪)・・・・・。そして、生徒会室が取り壊されるということで卒業から10数年経って仲間が集まった時に、ある真実を知ります。オジサン生徒は、卒業後すぐ亡くなっていて、高校に入学したのは、重い病に侵されていることを知って、本気で高校生活を楽しもうと思っていたんだとか・・・・、そんな話でした。

 中学校では、私が1年生の時に当時の3年生の生徒会と次の代の生徒会が努力して先生方に信頼される形で、要望だった「男子の長髪」を認めてもらったんです。当時の中学生の男子はみんな丸坊主でした。新居浜の中学校(10校ありましたが)で、長髪が認められていたのは、住友の偉いさんの社宅があった〇〇中だけでした。4つの中学校が統合してできて3年目の学校の生徒会が、しっかり学校と話し合って1つの権利を勝ち取ったんです。本当に問題のないいい学校でした。ところが、何年か後、おそらく笠崎先生が中学校に上がった頃には、また「丸刈り」に戻ったそうです(実際には、笠崎先生が3年生の時に戻ったそうです)。与えられたことは、ありがた味を感じないと言うか・・・、長髪を認めてもらうまでの努力や経緯を知っている私たちの代までは、自主的に規則正しい学校生活が送れていたのですが、2,3年経って、その努力や経緯を知らない世代がいろいろと逸脱して先生たちの信頼を失ったんでしょうね。このことは、中学校の生徒会活動の凄さとして強烈に印象に残っています。要望や意見は必ず通る訳ではありませんが、信頼関係があれば叶うことも出てくると思います。これからの川高の生徒会活動に期待します。

 さて、この後の選挙で新しい会長が決まります。3年生の皆さんも卒業までまだしばらくありますから、しっかりサポートしてあげてください。近々、市議会議員選挙があり、選挙権がある人もいるということで、3年生はここで模擬投票ですね。1、2年生もしっかり考えて真剣に投票してください。以上です。

 (追伸)

 我が家の書棚に例の脚本(戯曲集「仰げば尊し」)がありました。

 本の帯には、(おもて)「心地よい涙とともに、あなたの想い出も蘇る。高校生も、高校生だった人も、高校生じゃなかった人も、これから高校生になる人も、必ず友達と話がしたくなる、そんな青春群像劇」

  (うら)「共通一次実施前年、キャンディーズが解散し、サザンオールスターズがデビュー、ピンクレディーが巷を席巻し、スターウォーズが封切られたそんな時代。愛媛の進学校に四十間近のオヤジが新入生として入学してきた。そして、生徒会で活動したいと生徒会長達の前に現れる・・・・・・。

 時が経ち、取り壊されることになった生徒会室に久々に集まった仲間達。蘇る思い出、そしてほろ苦い思い出。そこで彼らは初めて、ある真実を知ることになる・・・・」

 新生徒会にこの本を贈呈します。私達世代と現役高校生、感性はそんなに変わるもんじゃないと思います。「昭和の生徒会」から何かを感じ、川高生徒会の発展、川之江高校の発展につなげてくれることを心から願います。

校長 大西俊一

 

令和2年9月4日 進路のしおり 巻頭言

「半沢直樹」に学ぶ ― 君たちは どう生きるか ―

  ドラマ「半沢直樹」が話題です。前回作(最終回視聴率42%超)は2013年でしたから、生徒の皆さんは小学生だったということですね。はて?高校生も見ているのか?見ているとして、私と共感するところは同じなのか?正直つかみきれませんが、強引に話を進めます。

 先日、とてもグッとくるセリフがありました。実業家で前ZOZO社長の前澤友作氏が自身のインスタグラムに、「ここで泣いた」と記したとか・・・。IT企業買収を巡る親会社(銀行)との戦いに勝利し、出向先(証券会社)から銀行に復帰することになった半沢直樹が、一緒に戦った部下たちに語った言葉です。

 “世間では、勝ち組・負け組という言葉があるが、私はこの言葉が大嫌いだ。(中略)本当の勝ち組とは、どんな会社にいても、どんな仕事をしていても、自分の仕事にプライドを持って日々奮闘し、達成感を得ている人のことを本当の勝ち組と言うんじゃないかと、俺は思う。”

 このセリフには伏線があります。「子会社でどんなに頑張っても負けだ!」と言う部下(後に銀行に内通する裏切り者)に対して、「ふざけるな!俺たちの仕事は人や会社の成長を願い、その手助けをすることだ。証券も、いや、どんな仕事も目指すところは同じはずだ。そこに勝ちも負けもない。大事なのは、どこで働くかじゃない、どう働くかだ!」

  40歳前後だったか、学校組織の中堅として懸命に奮闘していた頃、高校時代の(教員ではない)友人から『仕事の思想 ― なぜ我々は働くのか ―(著:田坂広志)』という本を薦められました。

 “「知性」とは、「答を見つける力」ではなく、「問い続ける力」です。「なぜ我々は働くのか」この問いは、「生涯の問い」です。このような答のない問いを問い続ける力が、真の「知性」です。”

 難しい内容でしたが、自分の「使命」を自覚して、揺らぐことのない「覚悟」と「思想」を身に付けたいものだと、何となく、いや、深く納得したと記憶しています。「これでいいのか」と常に問い続け、自分の頭で考えながら、様々な変化にも柔軟に、「よし」と思うことに最善を尽くしてきたつもりです。                    

 始業式、入学式でも話しましたが、皆さんには、自分はどう生きるかを真剣に考え、具体的な「志」を立て、その実現のために日々の学習や部活動に本気で取り組んでほしいと願っています。高校時代の努力は、周囲の仲間から得られる刺激、ライバル心、勝ちに行こうとする気概などを生み出します。そして、頑張った先のその高みにおいても、さらにハイレベルな仲間との出会いがあり、刺激し合い高め合うことができます。失敗や負けを経験することもあるでしょう。それがまた新たなモチベーションへとつながるのです。

 生き方や仕事の質にプライドを待ち、達成感を得ながら人生を歩んで行くために、まずは、今を本気で生きることです。この「進路のしおり」には、先生方、先輩方の「本気」が詰まっています。しっかり活用して、自分の「本気スイッチ」をONにしてください。

 川之江高等学校 校長 大西 俊一

 

令和2年8月19日 2学期始業式 式辞

  皆さん、おはようございます。

 「残暑」と表現すべき時期ですが、静岡県の浜松では2日連続で40℃以上を記録するなど、災害級の暑さが続いている日本列島です。3密回避のコロナ対策とともに熱中症対策を兼ねて、冷房の利いたホームルームで放送による始業式を行うことにしました。何事も最初が肝心です。気持ちを引き締めて、姿勢を正して聞いてください。マスクもちゃんとつけていますか。

  今年の夏休みは、3週間弱の短い期間でしたが、野球、陸上競技、卓球、剣道の県大会・県総体の代替大会が開催されました。また、吹奏楽部の定期演奏会が市内在住のOB・OGの皆さんとの共演で開催され、バトン部、放送部も舞台に華を添えてくれました。7月中に開催された引退記念試合や記念公演を含めて、3年生部員にとっては高校生活最後の公式戦であり、舞台であったと思います。全国緊急事態宣言による臨時休校中に、運動部、文化部のほぼすべての全国大会・県予選・県総体の中止が決定され、当初は、「代替大会もない」という報道でした。3年生にとっては本当にやりきれない苦しい日々であったと推察します。その喪失感をわが身に置き換えて、プロ野球選手会等著名アスリートらが声を上げて行動してくれたことにも後押しされ、何とか3年生の最後の舞台としての代替大会が実現しましたが、練習や練習試合が十分にはできなかったこと、あこがれの全国の舞台につながる大会ではなかったこと・・・、本当は様々な思いがあったと察します。が、それを心の中にしまい込んで、試合ができたことへの感謝を述べたり、校長室にわざわざ来て応援への感謝を伝えてくれたり、校内で私とすれ違った時に、立ち止まって「応援ありがとうございました」と清々しい笑顔を向けてくれたり・・・、3年生が前を向いて、次の目標・進路実現を見据えて行動している姿に、勉強にシフトしている姿勢に、『強さ』と『かっこよさ』を感じました。

 夏休み中、中3生対象の「川高いきいきオープンスクール」を行いましたが、多くの生徒が体験授業のアシスタントや座談会、部活動見学に対応してくれました。来年度後輩になる現中学3年生も考えてみれば、部活動で3年生と同じ悔しい思いを経験して入学してきます。1,2年生諸君は、悔しさを噛みしめて最後まで頑張りぬいた先輩の思いや姿勢を決して忘れることなく、新入生に高校部活動の高いレベルを楽しんでもらい、ワクワクしながら共に成長し合えるような部活動の運営、チーム作りに努めてほしいと思います。既に新人大会や県高文祭に向けて練習試合等精力的に活動していることは、顧問の先生方から報告を受けています。特に陸上部は先日の県総体代替大会で多くの種目で自己ベスト、チームベストを記録したと伺っていますが、すべての部活動の頑張りを心から頼もしく感じています。

 昨日、サッカー部の選手権予選の応援に行きました。チーム事情もあって多くの3年生がユニフォームを着てベンチ入りし、出場してくれました。1,2年生部員のみで出場している高校も少なくありませんが、進学希望者を多く含む高校も受験勉強と両立させながら多くの3年生が出場しています。正真正銘、3年生にも出場資格のある公式戦です。バスケのウィンターカップ、春高バレーもそうです。受験勉強、就職試験準備との両立は大変だとは思いますが、本気で臨めばやってやれないことはありません。とことんやりきるという情熱をもった『人間力』こそ、これからの社会でタフに生きていく礎になると私は思います。何かに本気で打ち込めることができる人は、違う分野においてもそれを応用して柔軟に対応することができます。心から応援します。どうか、願わくば自分の意志で、完全燃焼してください。

 一方で、1,2年生の中には運動部、文化部ともに部活動を途中で辞めてしまっている生徒も少なくないと感じています。それ相応の原因、理由があったのかもわかりませんが、高校時代にしかできないことがあります。肉体的にも精神的にも成長期であり、技術の向上、吸収力において一番適している今を、二度とない今を、どうか大切にしてほしいと思います。本当に後悔はないのか、今の自分は本当にこのままでいいのか、今が充実しているのか、楽しめているのか、本気で考えてみてください。やり直すことができるのであれば、または、新しい仲間を求めたいのであれば、軌道修正は今です。是非先生方にも相談してください。

  さて、話はガラッと変わりますが、夏休み中には広島・長崎の原爆記念日、お盆を挟んで、終戦記念日がありました。今年は新型コロナウィルスや猛暑、熱中症に関する報道が連日繰り返されていたので、戦後75年という節目に当たるのですが、おそらく高校生の皆さんには遠い昔の出来事にしか感じなかったかもわかりません。終戦は昭和20年です。私は昭和36年生まれです。私の両親は昭和一桁生まれで、終戦当時は14歳、11歳。母方の祖父は、フィリピンで戦死しており、今治沖の大三島の祖母宅の仏壇にはミカン畑で軍服姿の遺影が掲げられていました。祖母は2人とも100歳近くまで長生きをしましたが、子供の頃、戦争についての苦労話を少し聞いた記憶があります。大学時代のゼミの担当教授は2度招集され戦地に赴いたそうです。アメリカでの留学経験があったので、「アメリカになど勝ってっこない」と感じながら戦い、「すぐ隣の隊員が急にしゃべらなくなったと思ったら、敵の銃弾で即死状態だった」というリアルな話も聞きました。中学校時代の社会の先生からは、中国大陸で捕虜になったという経験を聞かされました。

 現在、国際社会では、アメリカと中国の経済戦争とも言える制裁と対抗措置の応酬、香港問題による中国と西側諸国との摩擦など、今もなお、いろいろな対立関係があり、中東やアフリカなどには戦争・紛争状態の地域があります。日本国内でも、立場や利害の違いからなかなか解決に向かわない問題が多く存在します。「お互いが自分の正当性を主張し合い争いが絶えません。「正しい」だけでは争いになるのです。「優しさ」とか「おもいやり」とかお互いをリスペクトする、敬う、感謝する、という考え方ができないものかと思います。

 日本には、「おかげさま」という言葉があります。山の恵みに感謝、海の恵みに感謝、太陽の恵みに感謝するというような・・、大自然の摂理に手を合わせて感謝する。神さま、仏さまみたいな存在を心の中に持っているような素晴らしい精神文化があります。世界の平和は、日本が、日本人が、「おかげさまの精神」を広めて世界をリードしていかなければならないのかなと思ったりしています。今回のコロナ騒動では、感染者や医療従事者へのバッシング、誹謗中傷が日本各地で問題になりましたが、日本人が本来大切にしてきた「他者への思いやり」「おかげさまの心」を忘れてしまった出来事と言えます。「おかげさまの精神」を大切に持ち続けることが、この変化の激しい、予測が難しいと言われるこれからの時代を生きていく上で大切ではないかと思います。

  今日から2学期が始まる訳ですが、一日も早く学校生活のリズムを回復して、新しい気持ちで、スタートを切ってほしいと思います。特に、3年生にとっては、進学や就職という将来の方向を選択・決定する大事な時であるということをしっかりと自覚して真剣に取り組んでほしいと思います。

 また、運動会、文化祭、修学旅行など様々な行事があります。互いに協力し、内容の充実したすばらしいものとなるよう、積極的に取り組んでほしいと願います。

 これから、皆さん一人一人に、「豊かな、実りの秋」が訪れることを心から期待して、始業式の言葉といたします。

  
令和2年7月31日 1学期終業式 式辞

 おはようございます。教室でZOOMを見ている3年生 今一度姿勢を正しましょう。1、2年生も顔を上げて、目、耳、そして頭と心を働かせて聞いてください。

 昨日、ようやく梅雨明けが宣言され、夏本番を迎えました。ただ、収束に向かっていた新型コロナの感染者数が首都圏や大都市圏での拡大のみならず全国各地に広がっています。これまで感染者が確認されていなかった岩手県や県内でも今治で感染者が確認され、四国中央市・川之江に関係する会社員の感染も確認されました。幸い、濃厚接触者の全員が陰性だったとのことですが、感染リスクは明らかに高まっていると考えなければなりません。

 明日からの夏休みには、多くの部活動の代替大会・公式戦、発表会、演奏会が予定されており、2学期には、運動会・文化祭、修学旅行等多くの行事があります。部活動が禁止されたり制限が強化されたあの時期に逆戻りはしたくはないです。どうか、気を緩めることなく、マスク・手洗い、ソーシャルディスタンスといった基本的な感染防止に全員が真剣に努めてほしいと願います。

 明日開幕する野球の代替大会をはじめ、明日以降に予定されているすべての諸行事が計画通り、安全に安心して実施することができるよう、全員が心を一つにしてこのギリギリの難局を乗り越えていきましょう!

 先ほど、スコットランド・プログラムの報告をしてくれた生徒の皆さん お疲れさまでした。臨時休校等によって発表の機会が大幅に遅れてしまいましたが、報告冊子にまとめられた皆さんの貴重な経験は、自ら課題を見つけ、その解決に向けて「主体的に学ぶ」、「深く探究する」というこれからの時代に求められる学習の在り方の挑戦とも言える内容でした。この機会に感じた旺盛な好奇心や学びに向かう探究心を忘れず、今後の学習に生かして欲しいと思います。また、全校生徒の皆さんには、このスコットランド海外研修を皮切りとした「川之江高校グローバル人材育成事業」を立ち上げてくださった「川之江先輩塾」という川高生の強力なサポーターであるOB・OGの皆さんの存在を知って欲しいと思います。

 4月に川之江高校に赴任して、私が、この1学期に最も心強く感じたのは、川高・川高生を本気で応援してくれている同窓生や地域、保護者の皆さんの真剣な熱い思いに触れたことです。本当にすばらしいサポーターです。

 PTAの役員の皆さんも、本当に熱心で、手作りのマスクを作ってくださったり、役員会でも本音で活発に意見を出してくださいます。

地域の企業からも寄付等の多くの支援をいただきました。

 先生方も、川高“愛”溢れる熱心な先生ばかりで、どこの学校にも負けない学校組織です。

  これは、スコットランド・プログラム報告書です。既に配布されたか、この後のHRで配布されると思います。この巻頭「はじめ」と巻末「おわり」に、企業や大学で活躍され、川之江先輩塾の立ち上げに尽力された先輩方の川高生への期待や熱い思いが収められています。必ず読んでください。読んで、自分は、先輩方の期待に応えようとしているか、もう少し頑張れるんじゃないか? 今一度真剣に考える時間を、今日、必ず持ってください。

 できれば、この後のHRで、少し時間を取ってほしいなと思います。連絡事項も多いので、無理にとは言いませんが、担任の先生方よろしくお願いします。

  さて、先週の4連休の初日、延期された東京オリンピック開幕まで1年となった23日、来年の開会式に合わせての午後8時に競泳女子の池江璃花子選手が新国立競技場から世界へ向けて、メッセージを発信しました。

 池江選手は2年前の高校3年生の夏、ジャカルタで行われたアジア大会で泳ぐたびに自己ベスト、日本新記録を更新し、6個の金メダルを獲得するなど、東京オリンピックでの活躍も期待されていたのですが、高校卒業前の2月に、「白血病」と診断され、自らツイッターで衝撃の告白をしました。そして、インスタグラム、ツイッターで、白血病治療に欠かせない「骨髄バンク」への登録者や献血への協力者が増加していることに対する感謝を述べ、「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています。」と綴り、力強く、「必ず戻ってきます」と宣言していました。

 その宣言の通り、復帰をはたし、10月の学生選手権(インカレ)での競技復帰を目標にトレーニング中です。

 先日の世界に向けてのメッセージでは、「東京2020今日、ここから始まる1年を単なる1年の延期ではなく、『プラス1』と考える。それはとても、未来志向で前向きな考え方だと思いました。」と語り、最後に、「1年後の今日、この場所で希望の光が、輝いてほしいと思います。」と結びました。

 神様に味方してもらえるような、ピュアでまっすぐな心で頑張ってきたという自負心が池江選手の強さの源なのだろうと感じます。

 世界がこの危機を乗り越え、池江選手の願い通り、来年の今頃は、新国立競技場の聖火の炎が本当に輝いていることでしょう!

 皆さん一人一人が持つ自分の中のピュアでまっすぐな心を大切にし、先生方と力を合わせて、この『プラス1』を確かな成長と向上の1年にしたいと思います。例年より短い夏休みで、GW同様にステイホーム的な自制が求められるように思いますが、『プラス1』のスタートダッシュには、ちょうどよい期間であり、自分が本気になって取り組みたいことを考える、見つけるいい機会だとも思います。

 新しい自分を発見したり、心のスイッチが入る、有意義な夏休みになることを期待して終業式のあいさつとします。

 ともに頑張りましょう!

 

令和2年6月2日 家庭クラブ総会あいさつ

  生徒会・生徒総会と並んで、高等学校における生徒主体の組織として「家庭クラブ」があります。高体連、高文連、高野連同様に、「全国高等学校家庭クラブ連盟」という全国組織があり、昭和28年に結成されたそうです。各県の事務局校を中心に、ほとんど全ての高等学校が加盟しています。詳しくは、後ほど本校家庭クラブ会長の光藤君がプレゼンテーションで紹介してくれますので、関心を持って視聴してください。

  ところで、今年の2月末に全国一斉の学校の臨時休業が要請されて以来、都道府県によっては、昨日、ほぼ3か月ぶりに学校に登校することができたという地域も多いです。その間、乳幼児や小学生の児童の保護者は仕事を休まざるを得なくなったり、テレワークによる在宅勤務が推進されたりして、コロナ前の「子どもは学校、保護者は仕事」という環境が、「家族みんなが家庭で過ごす」というステイホームの毎日になりました。そのような生活の変化によって、新たな課題も見えてきました。「子どもへの体罰、家庭内暴力」の相談が急増したとの報道があり、家庭が必ずしも「安心できる居場所」になっていないという実態なども指摘されています。

 私たち人間は、社会生活を営みますが、社会の最小単位は個人ではなく家庭です。その家庭が、家族が幸せに過ごし、子どもの健全な成長を育むことができる環境であるために、学校で学習する「家庭科」の授業はとても大切な場だと思います。

 現在、2人の息子がそれぞれ家庭を持ち、子どもも授かり、3人の孫の「じいじ」となった私が強く感じていることは、息子たちのイクメン力のすごさです。小学校までしか「家庭科」を学習していない私のような「昭和の男性」に比べて、幼稚園での保育体験など、高校まで「家庭科」を学習した世代は明らかに意識が高いと感じています。

 将来皆さんがどのような生き方をするかは、まだ分かりません。「結婚して家庭を持つ」ということを選択しない人もいるかもしれません。しかし、今、高校生として一人一人が「家庭科」の授業や課題に真剣に取り組み、また、家庭クラブの活動にも関心を持って、主体的に対話的に「社会」や「家庭」について考え、人として成長してほしいと願います。

 

令和2年6月2日 生徒総会あいさつ

 令和2年度の川之江高等学校生徒総会の開会にあたり、少し時間をもらって話をさせてもらいます。

 オリンピックイヤーであったはずの2020年が、世界規模で大変な状況になっています。ヨーロッパの感染者数は大きく減少していますが、南半球のブラジルなどで は大流行の真っただ中です。

 日本は、すべての都道府県で緊急事態宣言が解除され、全国的に新しい生活様式を踏まえた通常の日常を取り戻しつつあります。しかし、今なお新たな感染者が東京都等で確認されており、特に北九州市では2週間以上感染者がゼロであったにもかかわらず、感染経路が不明、居住地もバラバラという比較的年齢が高い感染者が一気に2ケタ報告され、その状態が1週間以上続いています。また、再開されたばかりの小学校・中学校で複数の児童生徒の感染が確認されています。今回の新型コロナの厄介な特性がいろいろと解明されていますが、北九州市の例は「(若い人に多いと言われている)無症状の感染者を介して、ウィルスは2週間以上、したたかに存在し続けていた」ということだと思います。

 未だ感染者が一人も確認されていない四国中央市ですが、「リスクはゼロではない」ということを意識しつつ、「正しく恐れる」という冷静なスタンスで各自、「3密せん!けん」の「換気しとるけん」、「はなれとくけん」、「集まらんけん」に「大声出さんけん」を加えて、「マスクして、こまめに手洗いするけん」という当たり前の衛生管理に努めてください。

  さて、今日の生徒総会ですが、今年度は臨時休業によって、事前に生徒の皆さんからの要望や意見を集約する時間が十分でなかったために、残念ながら、生徒会予算の決算報告と今年度の予算案審議のみの機会となるようです。

 本来、学校生活の主役は生徒諸君であり、生徒会長をリーダーとする役員を中心に、生徒が学校生活の質的向上を真剣に考えて議論し合い、自主的・自律的に学校行事等を企画運営していくのが理想です。指示を待ったり、先生に依存しすぎるのではなく、若い豊かな発想を生かして、各HR、各学年、各部活動等で、それぞれの長所や個性を出し、他者の意見も聞きながら総合的に方向性や意見をまとめ、皆さん一人一人が、川高生徒会が成長していく、そんなサイクルを今後築きあげてほしいと願います。

 コロナ感染による自粛生活のストレスか、SNSでの匿名の誹謗中傷がエスカレートし、悲劇も生じています。臨時休校中にワイドショーや国会中継を見て、考えたり気づいたことはありませんか? ネット上の情報の怪しさはもちろん、テレビや新聞という大手メディアの情報であっても、情報源(ソース)や根拠(エビデンス)があいまいであったり、報道側の意見に偏った報道があるように思います。

 「批判と中傷は違う」と、ある番組のMCが言ってましたが、「まともな批判」、「正しい批判」というのはありますし、声を上げることも大切です。

高校生の皆さんには、他者を攻撃するというようなネガティブな思考ではなく、時には自分自身にもその「批判の目」を向ける謙虚さを持って考えを発展させていけるような「批判的思考力」を高めてほしいと思います。

 少し長くなりましたが、「自分の頭でしっかり考えて判断し行動する」ということを生徒の皆さんに再度お願いして、生徒総会開会のあいさつとします。

 

令和2年5月21日 学校の完全再開について(学校長より第一報)

   知事の会見、報道等のとおり、週明け25日(月)から学校の完全再開が決定されました。

   また、部活動についても完全再開に合わせて解禁となります。ただし、3密環境を伴う活動や練習試合等は1か月程度見合わせ、状況を確認しながら段階的に活動制限が緩和されるとのことです。

   大きな前進ですが、川高が再びたくさんの声に包まれ、活気にあふれた日常を真に取り戻すために、完全再開後も下記の3点の徹底をお願いします。

 【3つの感染リスク管理を徹底】

    〇 換気の悪い密閉空間にしないための換気の徹底(密閉)

    〇 多くの人が手の届く距離に集まらないための配慮(密集)

    〇 近距離での会話や大声での発声を控える(密接)

   4月17日に臨時休業について生徒の皆さんに放送で呼び掛けた時に、苦言を呈した内容を覚えていますか。「校長室より」に記事が残っていますので確認してください。

 

令和2年5月1日 休校中の生徒の皆さんに読んでもらいたもの(Part2)

 臨時休校となって2週間が経過し、月が替わって早5月になりました。

 学校再開が5月11日に延期され、今後、国の方針によってはさらに変更する場合もあるということですので、愛媛県が発信する正確な情報(愛媛県庁のホームページに掲載されています)を定期的に確認し、それに基づいた冷静な対応をお願いします。また、今年のゴールデンウィークは、例年とは異なる過ごし方が求められます。不要不急の外出を自粛し、感染予防に最大の注意を払いながら、学校再開・部活動再開に備えてそれぞれが今できることに精一杯取り組んでください。

 こういう時だからこそ、何かに苛立ったり、誰かを責めたりするのではなく、高校生として、対応力と逆境に屈しない力(レジリエンス)を鍛えてほしいと願います。

 さて、先日、松山盲学校の二人の生徒の全国大会出場時の弁論を読んでもらったところですが、今日もさらに二つの弁論をここに紹介します。今回は社会人経験のある生徒で、在学当時は皆さんの保護者の年代だった冨永広幸さんと森島春義さんです。現在の年齢は私と2歳違いというお二人ですが、本校ホームページへの掲載を依頼すると、「是非どうぞ!お役に立てるなら願ったり叶ったりです。」と快諾してくださいました。

 いずれの弁論も実体験から紡ぎ出されたリアルな言葉で語られています。生徒の皆さんだけでなく是非、保護者の方にも紹介してもらって、感じたこと、考えたことを御家庭で話し合っていただければと思います。

   3.平成24年度全国盲学校弁論大会岡山大会 最優秀賞 「私と家族」 松山盲学校高等部保健理療科2年 冨永広幸 (PDFファイル)

    (『全国盲学校弁論大会 第二集 五二話「生きるということ―伝えたい想いがここにある―」に掲載』)

   4.平成19年度全国盲学校弁論大会広島大会 優秀賞 「神様からの贈り物」 松山盲学校高等部保健理療科1年 森島春義 (PDFファイル)

    (『全国盲学校弁論大会弁論 四七話「生きるということ―鎖の輪が広がる―」に掲載』)

 

令和2年4月28日 休校中の生徒の皆さんに読んでもらいたいもの

  臨時休校となって約一週間が経過しました。全国高等学校総合体育大会の中止というただならぬニュースを報道で知ることになった生徒の皆さん、特に最後の大舞台としてそのステージを真剣に目指していた3年生の心情を考えると、私自身も胸が張り裂ける思いです。愛媛県高等学校体育連盟は、県総体実施の可能性をぎりぎりまで模索してくださっていますので、どうかあきらめることなく、体調管理と自宅でできるトレーニングを続け、部活動の再開に備えてください。

 さて、学習面ですが、先生方の作成した授業動画は視聴しているでしょうか。休校に入ってわずかな期間で多くの内容を準備してくださいました。先生方の何とかして皆さんの学習を支えたいという気持ちと機動力に感謝しています。視聴できる環境にある人は、ぜひ自分の家庭学習のプラスになるよう役立ててください。

 校長として私からは、「動画」ではありませんが「文章」を配信することで、皆さんの思考を引き出したいと考えます。私はこの3月末までの3年間、県内唯一の視覚障がい児(者)対象の特別支援学校である松山盲学校に勤務しました。それまで高校数学が専門で視覚障がい教育経験のない新任校長の私が、着任一か月で「盲学校の使命・存在意義」を強く実感することとなった行事が、校内弁論大会です。生徒たちのすべての弁論が私の胸に突き刺さる内容でした。その中から、三好里奈さん(現在国際基督教大学1年生)と松浦佑美さん(現在松山盲学校高等部保健理療科2年生)に、全国大会に出場した際の弁論を本校ホームページに掲載することを依頼したところ、快諾していただいたのでここに紹介します。

 彼女たちが決して平坦な道のりではない日々を懸命に生きる中で、本気で考え、発信していることをどうかしっかり読み取ってください。それによって、私がこれまで皆さんに伝えてきたことを真に理解してもらえるものと確信しています。

1.  平成27年度 全国盲学校弁論大会浜松大会 優秀賞 「大切」 松山盲学校中学部2年 三好里奈(PDFファイル)

 (『全国盲学校弁論大会 第二集 五二話「生きるということ―伝えたい想いがここにある―」に掲載』

2.平成29年度 全国盲学校弁論大会広島大会 優秀賞 「伝えたいこと」 松山盲学校高等部普通科2年 松浦佑美(PDFファイル)


令和2年4月17日 臨時休校についての生徒への呼びかけ(放送)

大切な話なので、本当は全校生徒を前に、どういう姿勢、どういう態度で聞いてくれているのか、その反応も確認しながら伝えたいのですが、日本の世界の緊急事態ですので、放送で連絡します。

始業式・入学式から今日でちょうど10日が経過しました。その間の生徒の皆さんの学校生活を見ながら、少し残念に思う場面がいくつかありました。

それは、休み時間の「大声や奇声」、上品さを感じない「高笑い」です。

高校生にもなって、集団生活のマナーをわきまえていない!感染防止という意識が低すぎる! と、正直悲しく感じています。

日本は、医療機関の方々の懸命な努力によって、欧米諸国の万単位の死者数に比べて、180人弱と少ないのですが、皆さんも知っているとおり、「志村けん」さんが、この感染症によって亡くなりました。決して浮かれている場合じゃない状況です。

報道でも、「若い世代の緊張感が低い」と指摘されています。自分たちは大丈夫かもしれないけど、自分たちが感染源になって、高齢者や喘息などの既往症のある方々の命を奪っているかもしれないという認識に欠けています。

物事の本質を見失わない「正しい、受け止め方」で真剣に聞いてください。

 

昨日、「緊急事態宣言」の対象地域が全47都道府県に拡大されたことを受けて、先ほど県知事・県教育委員会から、愛媛県の全県立学校を4月20日(月)~5月6日(水)の期間、臨時休校とするという連絡を受けました。

 愛媛県における感染状況は、愛南町、松山市で市中感染の可能性が疑われる「感染経路不明」の感染者が確認されたものの大きく拡大している状況にはありません。しかしながら、すでに緊急事態宣言が出ている13都道府県から地方への拡散傾向が懸念され、大型連休中を含めた人の移動を全国一斉に迎える必要があると判断されての措置です。

生徒の皆さんは、慌てることなく、冷静に受け止め、今まで以上に緊張感を持って感染予防対策に取り組んでください。

始業式以来、繰り返し話していることですが、「正しく恐れる」というスタンスで、冷静にこの事態を乗り切りましょう!

 

 臨時休校中の生活については、それぞれ各ホームルームで注意点の確認や学習課題など詳しく説明してもらいますので、緊張感を持ってこの6限目に臨んでください。

心を一つにして、通常の学校生活を一日も早く取り戻しましょう!

 

 

令和2年4月9日 全日制対面式(放送)

 皆さん おはようございます

 昨日同様、放送を通しての対面式ということで、新入生、在校生のお互いの顔が見えるという場面設定ではないのですが、それぞれの教室で、「生徒会長の歓迎の言葉」と「新入生代表のあいさつ」を聞きながら、心で対面してくれたらと思います。

 報道もありましたが、残念ながら県内初の高校生の感染が確認され、部活動内での感染の可能性が高いということで、昨日から再度部活動の中止が要請されました。

 「密閉」「密集」「密接」の3つの「密」を避けて、衛生管理を徹底しながら、ほぼ通常の学校生活に戻りつつあったのですが、2週間程度の間、警戒レベルを上げての学校生活になります。

 新入生と2,3年生が部活動や行事でごく自然に交流ができる環境を1日も早く取り戻したいところですが、それが叶うまで、目でほほ笑んであいさつを交わし、温かい心の交流に努めてほしいと思います。


 

令和2年4月8日 令和2年度 入学式(全日制)式辞

 満開の桜の木々にも若葉が少しずつ芽吹き始め、春色が日ごとに変わる今日の佳き日、御来賓並びに保護者の皆さまの御臨席を賜り、令和2年度愛媛県立川之江高等学校全日制課程入学式が挙行できますことは、この上ない喜びであり、深く感謝申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました、180名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生一同、皆さんを心から歓迎します。

 本来であれば、東京2020オリンピック・パラリンピックを目前に控え、日本中が盛り上がっているはずだった2020年ですが、新型コロナウィルスの全世界での爆発的な感染拡大によって、1年延期されるという事態となりました。また、国内、特に大都市圏の感染拡大もあり、昨年度末の全国一斉臨時休校以降も学校教育に大きな影響を及ぼしています。

 幸い、四国中央市では感染者が確認されていないのですが、ここ数日においても愛媛県東予、中予、南予で新たな感染者が確認され、学校再開、新年度のスタートも順調とは言えない状況にあります。

 新入生の皆さんは、中学3年間の総まとめの時期に臨時休校となり、高校入試直前の不安は小さくなかったのではないでしょうか。

 21世紀は、「予測が困難な時代」「答えのない時代」などと言われますが、これからの時代を生きる皆さんには、自分の頭でよく考え、判断し、表現する、実行する力が求められます。今回のような異例の事態をも乗り切る「対応力・応用力」が望まれます。

 臨時休校となってから昨日までの約1カ月の自宅学習が充実していたかどうか? 正直に自己採点してみてください。

「しっかり自己管理ができて1人でも頑張れた」

「一人だとついつい甘えがでてしまった」

 15歳当時の私なら間違いなく後者です。おそらく皆さんの多くが反省点があったと気付いていると推察します。その気付きを忘れず、川之江高校生となった今日から、仲間と共に、勉強はもちろん、部活動や学校行事、その他あらゆることに「本気」で取り組んでください。

 「思いは実現する」と言われます。これには、マイナスな思いやネガティブな考えも、その通りになってしまうという意味も含みます。ならば、ポジティブに良い思いを抱きながら生きた方が良いに決まっています。「こうしたい」「こうありたい」とただ漠然と「願う」だけではなく、強く「思う」、良いイメージを具体的に持って「本気」になってください。

 脳科学や遺伝子工学が進歩し、人間の脳や身体、心の仕組みが解析されつつあります。人は日常、脳の5%しか使っていない、残りの95%は使うことなく生涯を終えているそうです。自分の中にある能力のほとんどを使わずに、そして気づくことなく・・・

 「未だ、見たことのなかった自分を目指しなさい。心は熱く、一生に一度くらい、本気でやってみなさい。必ず達成します。運命をつくりなさい。」これは、自分を見くびらず、『未見の我』=自分の潜在能力を信じて、「本気」で取り組むことの大切さを解いた吉田松陰の言葉です。

本気ですれば 大抵のことはできます。

本気ですれば 何でも面白くなります。

本気でしていると 誰かが助けてくれます。

 そしてその先には、確かな成長を実感できる自分がいるはずです。

 私たち川之江高校教職員は、全力で皆さんを支え、希望の道へと導いていきます。学び続ける同志として、ともに研鑽をつみ、ともに向上を目指しましょう。

 最後になりましたが、保護者の皆様、本日は、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これからの3年間は人生の中でも一番多感な時期であり、夢と希望を抱き、自分自身を見つめてこれから進むべき道を模索する大切な時期です