人権・同和教育講演会

2022年12月19日 12時02分
学校生活

12月19日(月)、愛媛県人権問題研修講師の宮内則人先生に来校いただき、「人間っていいな」という演題で人権・同和教育講演会を実施しました。

宮内先生は本校の卒業生で、市内の小学校・中学校や教育委員会等で勤務され、退職後も「一万人の一人芝居」座長や公民館長を務めながら人権・同和教育の推進に尽力されています。

本校に在学時は演劇部の部長として活躍され、本日の講演でも豊かな声量や劇的な言葉遣い、身振り、楽曲歌唱、音響効果等によって、心に響く印象的なパフォーマンスを視聴させていただきました。

(講演の内容の一部)

・かつて日本では丙午の女性に関する迷信から出生数が異常に減少する事象があったが、人の命はいつ生まれてもとても大切で尊いものである。

・特定の地域に対する不当な差別が日本の各地で行われていた時代があったが、人間はどこで生まれてもその命はとても尊い。

・人権・同和教育が進み状況は改善されてきているが、今でも複雑な思いと闘っている人々は存在しており、そのしんどさをみんなの力でなくさなければいけない。

・心が成長して行くにつれ、1人1人が違うことの素晴らしさが理解できるようになる。

・不合理な差別に関する問題を自分自身の問題として真剣に考えることにより、差別解消がさらに進んでいく。

・障がいや困難な状況を抱えて生まれてきた人も、人間として最高の生き方をしてほしい。いつか必ずすべてがプラスとなる。

・ひとりぼっちでつらい思いをする人を作らないことが具体的に同和問題を解決することにつながる。

・命は先祖から脈々と受け継がれてきた、たった一つのかけがえのないもので、とてもあたたかいものである。限りあるものであるからこそ今を大切にしてほしい。

・毎日いろいろな人と出会える喜びを積み重ねながら、二度とない人生を大切に生きてほしい。

・人間だけがより豊かで明るい未来を創ることができる。

・本気になって取り組めば、必ずより良い社会を実現できる。

 

講演終了後、人権委員会委員長の寺尾桜さんがお礼の言葉を述べました。

「自分が生まれてきたことのありがたみを改めて感じることが出来ました。」

「ここにいるみんなの心の中に刻まれるものがありました。」